南海トラフ地震から高知の医療を守るため、災害拠点病院である近森病院が「空の架け橋プロジェクト」を始動しました。

高知市中心部に位置する近森病院は、救命救急センターを備え、県の高度急性期医療を担う災害拠点病院です。しかし、南海トラフ地震の津波想定では、最大2メートル程度の浸水域に位置します。院内には患者、ご家族、職員を含め千人を超える人々が取り残される恐れがあり、現在の備蓄体制では、推奨される7日間の備蓄を確保するスペースはありません。

この状況を打開するため「空の架け橋プロジェクト」として、新たな災害対策を進めています。老朽化した立体駐車場を取り壊し、6階建ての新棟を建設。これまで津波の危険にさらされていた薬剤部を新棟の4〜6階に移設。これにより、災害時の薬剤確保が格段に向上するだけでなく、集中治療室や救命救急病棟への薬剤運搬も効率化されます。また、新棟と市道を挟んだ北館を通路橋で連結。これにより、本館、北館、総合心療センター、外来センターが一体化され、災害時も外に出ることなく安全に移動できるようになり、新棟と北館にできる空きスペースを活用することで7日分の備蓄も可能になります。

プロジェクトの総事業費は約10億円。今回のクラウドファンディング挑戦は単なる資金調達ではなく、「自分自身の身は自分で守る」という災害への備えの大切さを広く県民に伝えたいという強い思いから。入江博之理事長は、「今回のプロジェクトは、今のままでは災害に十分に対応できない、県民の命を守れないという現実から始まりました。当院を応援していただけたら、そしてご家庭や職場で備蓄を進めてもらえたらうれしいです」と語ります。目標額は1千万円で、7月31日まで受け付けています。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://readyfor.jp/projects/chikamori-cf1

【クラウドファンディングEINEE高知】　

EINEE高知　事務局

高知新聞社　メディア企画部（担当：森本）　088-825-4880

https://cf.readyfor.jp/local/kochi