関東高知県人会ホームページ

高知への熱い思いをこめて

トップ  >  2011  >  高知への熱い思いをこめて

高知への熱い思いをこめて・・

本年度の「関東高知県人大懇親会」は11月18日(金)に決定たしました。アトラクションには初めて歌手の「ペギー葉山」さんのご出演が内定し

ております。ご出演に先立ちペギー様から県人会にエッセイが寄せられましたのでご承諾を得て掲載させて頂きます。また、藤田会長からも寄

稿頂きしたので併せてご紹介いたします。
                                                                                     高知県人会事務局

 

昭和三十三年(1958)の師走、NHK高知放送局開局記念番組で歌った「南国土佐を後にして」! 一夜にして全国の人々の目が高知に集まりました。翌三十四年の今上陛下御成婚の年には・・・まさに「南国土佐ブーム」の到来!
高知には観光客が溢れ、瞬く間に町は大きく変貌をとげ、日本中どこに行ってもこの歌が歌われて!私の生涯忘れることが出来ない素晴らしい思い出になりました。それまでは、SL列車で土讃線一0八のトンネルを通って漸くたどり着いた高知には、やがてジェット旅客機用の立派な『高知竜馬空港』が誕生。
あの歌から半世紀余り経った二0一0年には、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の人気とともに、土佐の高知ブームアゲイン!!新しい日本誕生を夢見た幕末の志士達の足跡をたずねて、多くの観光客の熱い視線が私の第二の故郷となった高知に集まったのは、名誉県人として嬉しい限りです。
『南国土佐を後にして』が多くの方に歌われてきたこの半世紀間は、日本の経済が高度大発展の時期、数多くの商社が海外に進出した時代です。多くの辛苦を分かち合ったOBの皆さまとお逢いする度に、“ペギーさんのあの『南国土佐を後にして』で、どれだけ元気と勇気を貰ったことか!“と涙ながらに話して下さると、歌の力、歌の絆の素晴らしさを改めて感じるのです。

 海と山の幸に恵まれた小さな都市、高知。

この半世紀の中に大きく発展した高知。

 そのお手伝いが出来たことは、歌手としてこの上も無い嬉しさと、誇りを感じます。

そして毎年、よさこい祭りの踊りの審査委員長としての役目を仰せつかっております。祭りのフィナーレには、お城の仮設舞台で、祭りの参加者全員で歌う『南国土佐を後にして』の迫力!もう十二年も続いています。現在の尾崎知事、岡崎高知市長も私の息子の世代、半世紀という長い年月が流れても私を迎えて下さる高知はマッこと『熱い!』

  『お帰りなさい!  ただいま!

  命ある限りあの歌を歌い続けます。

 

「南国土佐を後にして」に励まされて・・・半世紀!

 

志を抱き、故郷を後にした者にとって、誰にとっても、何処にいても、生まれ育ったところは特別のもの。
悩んだ時、苦しい時、行き詰った時・・・何故か故郷が思い出される。慰められ、励まされる。その故郷を思い出させてく れるもの・・・それは、皆それぞれに・・・それぞれの故郷の思い出。私にとってのそれは、この歌「南国土佐を後にして 」です。
ペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」は昭和33年、私が中学3年生、多感な頃だった。受験勉強に明け暮れていたそ のとき、毎晩のように下宿の居間から、はるかにこの歌が流れてきていた。
18歳で国を出て、各所で鍛錬を受け、海に…空に…世界にと任務の場は広がっていった。横須賀小原台での大学校4年間 、江田島での幹部候補生教育、厳しいパイロット教育、全国各部隊での操縦士勤務、命の危険も幾度かあった。一方では、 東京防衛庁での行政任務、社会の理解が薄い中での事業説明などは、正に真剣勝負「机上の戦」であった。幾人もの者が、 心身を害い、「戦列」から去っていった。私は、その都度、何とか耐え忍び、命拾いをして今がある。そんな時、励まし、 元気付け、苦境を救ってくれたのが、そう…この歌、この歌詞が思い出させてくれる故郷であった。
酒を飲んでも、頭から離れない「仕事の心配」があるときなど、友と大声でこの歌を繰り返し歌った。そうすると、不思議 とそれらは霧散して、元気が湧いてきた。明日のフライト、翌日の大臣や大蔵説明等に立ち向かえた。
そうして、40年間の現役を去り、はや10年。今もなお、故郷高知のために微力を尽くせたらという気持ちの中で、この 歌は、また、別の意味で穏やかに私を包み、励まし続けてくれているように感じている。
 
平成23年3月6日
 
関東高知県人会 会長 藤田幸生

 

前
高知県応援団メールマガジン@関東《第25号:2011年3月24日発行
カテゴリートップ
2011
次
志国高知【龍馬ふるさと博】」がスタート!

 

© Copyright 2009-2024 高知県人会. All Rights Reserved.